課題図書2022

「夏=読書」という図式を心に宿すきっかけとなった夏休みの「読書感想文」の宿題(;゚ロ゚)。

好きな本では書けないと思っていた小学生時代。「課題図書」はみんなが読むからイヤだったな。

実は「青少年読書感想文全国コンクール」というコンクールにつながっていたということを

ずいぶん経ってから知った私。

「課題図書」といえば、夏休みの宿題。

夏休みの宿題といえば、日曜夜の「サザエさん」のエンディング。

そんな夏休みのシンボルとも言える(言ってるのは私だけ)の「課題図書」に

猛烈なノスタルジーを感じつつ、イマドキの小学生の「課題図書」のラインナップをみてみよう。

小学校低学年の部〈1・2年生〉

『つくしちゃんとおねえちゃん』 

いとうみく 作 丹地陽子 絵  福音館書店 1,320円

〈内容〉気が強くて優等生の小学4年生の姉と、マイペースで不器用な小学2年生の妹つくし。妹の視点で日常をつづった5編の物語。

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『ばあばにえがおをとどけてあげる』

コーリン・アーヴェリス 作 イザベル・フォラス 絵 まつかわまゆみ 訳
評論社 1,650円

〈内容〉
「大好きなばあばを笑顔にしたい!」と、まちに「よろこび」を探しにでかけます。おばあちゃんと孫娘のやさしくあたたかな物語。

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『すうがくでせかいをみるの』

ミゲル・タンコ 作  福本友美子 訳
ほるぷ出版 1,760円

〈内容〉うちのかぞくには、それぞれすきなことがある。すきなことがあるっていいな…「すき」を通して、世界の見方をみつける絵本。

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『おすしやさんにいらっしゃい!:生きものが食べものになるまで』

おかだだいすけ 文 遠藤宏 写真
岩崎書店 1,760円

〈内容〉魚を釣り上げてからお寿司になるまでを動画のような連続性で描き、私たちが命をいただいて生きていることを伝える写真絵本。

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「ものがたり」だけでなく、ドキュメンタリー的なものや多様な観点を育もうとするものがあって、タイトルをみただけで表紙をめくりたくなります。読ませたいというより一緒に読みたくなる本が並びました。

小学校中学年の部〈3・4年生〉

『みんなのためいき図鑑』

村上しいこ 作 中田いくみ 絵
童心社 1,320円

〈内容〉なぜ、ヒトはためいきをつくのだろう。「ためいき図鑑」をつくることになったぼくらの班は問題山づみ。生きていくのって大変……。

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『チョコレートタッチ』

パトリック・スキーン・キャトリング 作 佐藤淑子 訳 伊津野果地 絵
文研出版 1,430円

〈内容〉チョコレートが大好きなジョン。ある日、ひろった銀貨でチョコレートを買って食べるとチョコレート病に。ジョンはどうなるの!?

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『111本の木』

リナ・シン 文 マリアンヌ・フェラー 絵 こだまともこ 訳
光村教育図書 1,540円

〈内容〉SDGsの目標「陸の豊かさも守ろう」「ジェンダー平等を実現しよう」を目指した、インドの小さな村の活動を描くノンフィクション。

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『この世界からサイがいなくなってしまう:アフリカでサイを守る人たち』

味田村太郎 文
学研プラス 1,540円

〈内容〉サイが絶めつするかもしれない…。南アフリカの地で、サイをねらう密猟者と、守る人たちとのたたかいを、NHKの記者が追う!

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自分たちの立っている場所から視野を広げはじめる年齢の子どもたちが、今の世界そして社会を知るきっかけとなるような本が並んでいます。彼らのピュアな知的好奇心がスマホやゲームの画面の中だけに閉じ込められることのないように祈ります。特にこの年頃に出会う本の意義は大きいと思います。言わば最初のターニングポイントといったところでしょうか。

小学校高学年の部〈5・6年生〉

『りんごの木を植えて』

大谷美和子 作 白石ゆか 絵
ポプラ社 1,650円

〈内容〉大好きなおじいちゃん。病気と向き合いながら、毎日を豊かに過ごしている。自分らしく生きるおじいちゃんってかっこいい。

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『風の神送れよ』

熊谷千世子 作 くまおり純 絵
小峰書店 1,650円

〈内容〉コロナ退散の祈りもこめて、僕らはコトの神を谷へ送る。子どもたちが無病を願う伝統行事と懸命に向き合う姿を描く成長の物語。

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『ぼくの弱虫をなおすには』

K・L・ゴーイング 作 久保陽子 訳 早川世詩男 絵
徳間書店 1,760円

〈内容〉ぼくとフリータは、夏休みのあいだにこわいものを克服して強くなることにした。ところが…? がんばる子どもたちの前向きな物語。

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『捨てないパン屋の挑戦:しあわせのレシピ』

井出留美 著 あかね書房
1,430円

〈内容〉大量のパンの廃棄に悩み、「一個も捨てない」ために奮闘するパン職人の田村さん。食品ロスなき未来への知恵と希望を描く。

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高学年になってくると心身ともに急成長を見せてきます。自分とは何かといったアイデンティティーにかかわる悩みも抱えはじめます。そして生きることについての意識の芽生えも。そうしたことへの答えではなく、考えるヒントとしての本との出会いもこの時期とても大切だと思います。

いい本に出会えますように。

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